妖精、などとメルヘンチックに言えば聞こえは良いが、和風に言えば妖怪の一種である。 情報生命体。そんなものの存在をまだ知らなかった人類は、それを妖怪と呼称した。
何年前のことになるだろうか。1万11年前よりも最近のことだろう。 地球に降下したそれは、当時の地球に自分が存在できるような手段がなかったため、 自己保存のための冬眠についた。 人間によってコンピュータネットワークが生み出されると、 それは半覚醒状態となった。
そして人類の脳組織を利用し存在確率を高めようとした、 いところだったのだが、彼女にはそれが叶わなかった。 当時のコンピュータネットワークはテレホーダイタイムという限られた時間、 いわゆる大きなお友達の活動時間にのみ限定的に構築されるものであったためだ。 残念ながら良い子のお友達の一人であった彼女がその時間に活動することはついになかった。
数年もすれば、大きなお友達はこぞって光ファイバーを導入し、 高速なコンピュータネットワークが常時構築されることとなった。 そして彼女は覚醒した。
ある絵師によって彼女は姿を与えられ、 ブログ推進キャンペーンガールとなることを条件に、 巨大なインターネットサービスプロバイダーの強力な後押しを得、 彼女の存在確率は爆発的に高められた。
そして、彼女はついに2.5次元の世界にまで存在することができるようになった。 2.5次元。 それは愚か者には見ることのできない世界。 禁止薬物を常習的に使用することで見ることができるようになるといわれている世界。 それを見ることのできない人は妬みを込めてこう呼ぶ、それは妄想だ!
涼宮革命以降、情報生命体の存在は識者の間で周知のものとなったわけだ。
これは、そんな彼女が初めて2.5次元世界に姿を表したとき、 右も左も分からずに途方に暮れていた彼女を保護したエリートサラリーマンの物語である。
まずは大手サービスプロバイダーのページなどを見て、基礎知識を身に付けていただきたい。 如何に参考になるページへのリンクを張っておく。
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