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2008/04/25に書いた日記
コンビニの缶コーヒーにはときどきおまけが付いているのをご存じだろうか?
ミニカーが付いていたりするんだ。
それを俺の課の課長が集めている。
課長は課内でも評判の車好きらしい。
だから車のミニカーを集めていたって不思議じゃない。
それを数台くらい自分のデスクに並べているんだ。
そう言えばみんな自分のデスクに色々なものを飾っている。
ある人は食玩のフィギュアだ。
高橋さんは最近生まれたばかりの子供の写真を飾っている。
課内で唯一二十代女性である斎藤さんのデスクは、
少しばかりメルヘンチックなオーラを放っている。
でもそんなことが許されるのは、仕事に支障がない程度のささやかな飾りまでだろう。
でも、それを理解していない人がいた。
大道寺さんだ。
大道寺さんはパソコンの上に数体のフィギュアを飾っている。
何かの二次元キャラが三次元化したようなものだ。
もちろん俺にはそれが何のキャラなのかわかるはずもない。
けれど、明らかに普通じゃない!
なぜだ!?なぜスクール水着を着た少女なんだ!?
どうしてこの子はランドセルを背負っているんだ!?
これはひょっとして魔法少女ですか?!!
俺が飽きれているところに大道寺さんが戻ってきた。
「どう?良くできてるでしょ?高かったんだよ」
「高いって…いくらくらいするんですか?」
「いくらだったかな?一万円くらいかな?
いつもカードだから細かい金額までは気にしてないんだけど」
オタクは収入の大部分を趣味に費すと聞くけれど、
どうやらこの人もそうらしい。
って言うか、こんなのが一万円もするのかよ!?
しかもこの人は超どんぶり勘定なのか??
カード破産するんじゃないのか??
等という俺の余計な心配を他所に大道寺さんは勝手に
フィギュアについて語っていた。
「でもこういうの会社に置いておいてまずくないんですか?」
「えっ?なんでみんなやってるでしょ??」
「いや、大道寺さんのはみんなのとは明らかに違うじゃないですか?
これなんかパンツ見えてるし…」
「パンツくらいでがたがた言わないの!別にいいでしょ?
等身大のフィギュア置いてるわけじゃないんだから!!」
大道寺さん逆切れですか!?
「こういうのってセクハラとかにはならないんですか?」
俺はそんな言葉を口にせず大人しく引き下がっておけば良かった。
馬鹿だった。
「君はひょっとしてセクハラという言葉に過敏になりすぎてるんじゃないのかい?
これのどこがセクハラなんだい!?スクール水着だよ?
極めて露出の少ない学校指定の極めて健全な水着だよ!!」
なんか俺は大道寺さんの逆鱗に触れてしまったらしい。
って言うか、大道寺さんのスクール水着を身る目は明らかに汚れてますよ??
「それともこの子か!?このパンツがセクハラだとでも言うのか君は!?
国民的アニメサザエさんでワカメちゃんは四十年以上も前から
お茶の間にパンツをさらし続けてきているんだよ!?
それを今さらパンツくらいでセクハラとでも言うのか!?」
大道寺さんが声を荒げるおかげで回りのみんなが手を止めて注目しているじゃないか。
課長なんか睨んでるんだぞ!
「これなんか喋るんだぞ!聞かせてやろう!!」
『お兄ちゃん、私…』
その後あのフィギュアが何を喋っていたのか、
頭の中が真っ白になっていた俺には聞き取れなかった…。
気がついたら課長に怒られていた。
何故か俺だけ…。
「触らぬ神に祟り無しだよ」
課長は諭すように俺に言った…。
どうして大道寺さんは怒られないんですか!?
俺は何か間違ったことをしましたか!?
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