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気を付けろ!オタクは意外なところに潜んでいるぞ!!
お・ま・け
「BELLDANDY、新しい基板の名前はこれで行きましょう!」
大道寺さんがとうとう基板の名前を考えてしまったらしい。
ベルダンディ…何も知らない俺がその名前を聞いて思ったこと…。
「なんかカッコいい響ですね。どういう意味なんですか?」
「Belldandy is nEo digitaL *L***** auto +D++++ ~~~~~~~ ANd D-----Y board.
の大文字のところだけをとった略だよ」
「へぇ~!ちゃんと、略称になってるんですね!でも、ちょっと強引じゃないですか??」
この時、俺は少しだけ感心してしまっていたんだ。
「いいんだよ、BELLDANDYと名付けることに意味があるんだから」
と大道寺さんは言った。
と言うことは、BELLDANDYとは本来何か別の意味を持つ言葉であると判断できるわけだ。
「で、ベルダンディって何なんですか??」
「一級神二種非限定の女神様の名前だよ」
「なんか御利益がありそうですね~」
なんて俺は暢気な事を口走ってしまった。
「でも、なんで英単語がところどころ伏字になってるんですか?」
「それはだね、大人の事情というものだよ」
そしてその名前は会議の場で発表され、正式に決定した。
「ベルダンディってなんか化粧品っぽい名前だね」
と言ったのは、同じく何も知らない渡辺さんだ。
「でも、本当は他にも名前を考えてたんだけどね、
高橋さんがBELLDANDYを気に入っちゃって…」
と心なしか少しがっかりした様子の大道寺さん。
「他の名前って、なんですか?」
と聞いてみた。
「NAYUKI、だよ」
それは如何にも何かのキャラクターの名前のように聞こえたのは気のせいだろうか?
きっと大道寺さんの好きな少女の名ではないかと思うのだが…。
「…それも何かの略称なんですか?」
「neo dIgital ****K** auto +++U++ ------Y and ~~~~~~~ boArd, Nayuki.
大文字のところだけ後ろから読んでいくと、NAYUKIになるんだよ」
なるほど、見事なこじつけだ。
「そういうのっていつ考えたんですか?」
「いつって、仕事中に決まってるでしょ??」
そうか、そう言えば大道寺さんはいつも仕事中にそんなことを考えてばかりいる人だったな。
お気に入りの壁紙を探すのだって仕事中だったはずだ。
「なゆきってアニメのキャラの名前ですか?」
「うん、まぁそんなとこ」
それを聞いて、俺は突然嫌な予感がした。
「もしかして………ベルダンディっていうのも…
アニメのキャラの名前だったりするんですか!?」
「うん、まぁそんなとこ」
やっぱりか!!迂闊だった!!
そう言えば、大道寺さんがアニメに関係しない言葉を口にするはずがないんだ。
大道寺さんが口にする名前は全てアニメキャラの名前だと思え!
と胸に刻んだはずの教訓をどうして俺は忘れていたのか!?
しかし、今さら後悔してももう遅い。
もう正式に基板の製作が動き出してしまったのだから…。
もっとも、早くに気づいていたところで俺に大道寺さんを止めることができただろうか?
こうしてまた一つ大道寺さんの夢がかなえられたわけだ。
何も知らない一般人にアニメキャラの名前を連呼させるという野望が…。
「でも、そんな名前つけたって、気づく人いるんですか?」
ふと、そんな疑問が湧いた。
「大丈夫、あの会社の人なら何人か気づくはずだから」
と大道寺さん。
「マジですか??誰がそんなのに気づくんですか!?」
「試作基板ができたらお客さんのところにデモに行くから着いてくるといいよ。
そこで名前を発表したときのお客さんの反応を見ていればわかるから。
あと、お客さんと携帯電話の番号を交換した時、試しに電話をかけてみるといいよ。
その時の着信音を聞けばすぐにわかるから」
世の中、そんなにオタクが潜んでいるのか!?
まぁ良い、デモの時に大道寺さんに言われたことを試してみるさ。
そうすればわかることなんだから…。
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