ここに書いてある方法は説明が不十分であったり、間違っている可能性もあります。 そのことを理解した上で参考程度に留めておいてください。
ブレーキは命に関わる重要な部分です。決して手を抜かないようにしましょう。 特にエア抜きは十分に行わないとブレーキの効きが悪くなったり、 全く効かなくなる事もあります。 その割にはエア抜きが十分にできたかどうかの確認はし難いものです。 一人で行えばなおさら確認は困難です。 実走行前に十分に確認を行いましょう。
ここで紹介するブレーキのエア抜きは一人でも行えますが、 うまくいかなかった場合に備えて、手伝ってくれる人を確保しておくといいでしょう。
雨の日、湿度の高い日、湿気の大い場所での作業は避けましょう。 ブレーキフルードが劣化します。 乾燥した場所が望ましいです。
ブレーキフルードがボディやディスクに付着しないように気を付けましょう。 ボディに付着すると塗装を冒します。 ディスクに付着するとブレーキの効きが悪化します。 付着したらすぐに完全に拭き取りましょう。
安全に作業するために、パンタグラフジャッキを使用してはいけません。 できなくはありませんが、危険です。 また、作業の効率を考えると、4輪とももちあげることのできる リジッドラックの使用を強くお薦めします。
エア抜きと、配管内のブレーキフルード排出にレンチを使用します。 フロントは8mmのレンチを、リアは10mmのレンチを使用します。 4輪のブレーキ全てで作業をしなければならないので両方必要になります。 フロントだけ、リアだけの作業はあり得ません。
エア抜きは二人で行う場合は下の写真に写っているようなゴムのホースだけで十分です。 しかし、一人で行う場合は別途道具が必要になります。
まずは安い方の工具です。
排出したブレーキフルードの逆流を防いでくれる物です。
千円未満で買えたと思います。
写真のようにゴムチューブの間に中継して使います。
アストロプロダクツで買いました。
こちらは高い方の工具です。
エア抜き以外にも利用はできます。
6千円前後したと思います。
ハンドポンプでブレーキフルードを吸引して排出&エア抜きを行うツールです。
握力が鍛えられてしまいます。
はっきり言って疲れます。
でもまぁ便利です。
アストロプロダクツで買いました。
作業の効率を考えると4輪を持ち上げましょう。 まぁ1輪ずつでもできなくはありませんが…。 そしてタイヤを外します。
これは忘れずに行っておきましょう。 リザーバータンク内のブレーキフルードの量を、 ブレーキフルードを排出する前に確認します。 新しいブレーキフルードは、ここでチェックしたのと同じ量だけ注入します。
決してFULLゲージまで注入すればいいというものではありません。 そんなことをすると、新しいブレーキパッドに交換したときに面倒な事になりますから。 その面倒を覚悟の上ならば、気にする必要は無いでしょう。 詳しくはブレーキパッド交換のページを参照してください。
ブレーキフルードのリザーバータンクから古いオイルを吸い出します。 きれいなスポイトなどを使用します。 必ずきれいで乾いた物を使用します。 水分は厳禁です。ごみが入る込むとブレーキが作動しなくなる恐れがあります。 くれぐれも気を付けましょう。 でも面倒ならドレンから排出することもできます。 わざわざリザーバータンクから吸い出す必要性もないような気はするのですが…。
次に、配管内に残ったフルードの排出です。
4輪のブレーキに付いているドレンボルトを緩めると排出されます。
90度も回せば十分に排出されると思います。回しすぎには注意です。
写真のようにドレンボルトにレンチを差し込み、続いてゴムホースを差し込み、
ボルトを緩めると排出されます。
ゴムホースは必須です。省いてはいけません。
写真の白丸で囲ったところがドレンボルトです。
ブレーキペダルを操作するとさらに抜けます。
この時、リザーバータンク内のフルードも
配管を通って抜けます。
従ってわざわざリザーバータンク内のフルードを吸い出す必要性は無いような気がします…。
異なるブレーキフルードを混ぜ合わせるのは避けましょう。 従って、古いブレーキフルードはできるだけ排出してしまいましょう。 4輪全てのドレンボルトからしっかり抜き取ってください。
ボンネットを開けて、エンジンルーム内にあるブレーキリザーバータンクから 新しいブレーキフルードを注入します。 この段階ではFULLゲージまでたっぷり注入します。 エア抜きを行えば減るからです。 リザーバータンクからブレーキフルードが無くなるようなことがあれば、 エア抜きを最初からやり直す羽目になります。 リザーバータンク内のブレーキフルードの残料には常に気を付けておくようにします。 ブレーキフルードの量の調整は最後に行います。
右前輪(運転席側)->左後輪->左前輪->右後輪の順番でエア抜きを行います。 これは、ブレーキフルードのリザーバータンクから 一番近い所をまず最初に行うためです。 インプレッサの場合、右前輪です。 次にその対角線上の左後輪を行います。 次は、リザーバータンクから二番目に近い左前輪です。 そして最後に右後輪です。
ドレンボルトに差し込むゴムホースのとり回しに少し工夫をします。 長めのゴムホースを用意します。片方をドレンボルトに取り付けます。 そしてゴムホースをドレンボルトよりも高いところにつり上げてから、 反対側を排油受けに取り付けます。 ゴムホースの真ん中あたりをつり上げて山形にします。
そんな事したら排油が抜けにくくなるんじゃないの? と思うかもしれませんが、この方が排出されるエアが確認しやすいのです。 ちなみに、ドレンボルトからゴムホースを外すときに、 ブレーキフルードを周囲に付着させないように気を付けましょう。
一人が運転席に乗り込みます。 もう一人は車外で作業を行います。 まず、運転席の人が複数回ブレーキペダルをポンピングします。 しっかりと奥まで力いっぱいペダルを踏み込み、そして離す、 これを数回繰り返します。 その後、ブレーキペダルを目一杯踏みつづけます。 その間に車外の人はドレンボルトを少し緩めます。 すると排油が押し出されてきます。 排油と一緒に気泡も出てくるでしょう。 排出される排油の勢いが衰える前にドレンボルトを締め付けます。
再び運転席の人がブレーキペダルを数回ポンピングし、 ペダルを強く踏みつづけたまま維持します。 その間に車外の人は再びドレンボルトを緩めて排油と気泡を排出し、 またドレンボルトを締めます。 この作業を気泡がまったくでなくなるまで繰り返します。
エア抜きの途中、リザーバータンク内のブレーキフルードの残料の確認と補充をします。 リザーバータンク内からブレーキフルードが無くなってしまうと、 エア抜きを初めからやり直す羽目になってしまいます。 切らさないようにこまめに補充しましょう。
これを4つのブレーキ全てに対して行います。 完全に気泡がでなくなればエア抜き完了です。 ボルトの締め忘れがないかしっかり確認しておきましょう。 最後にリザーバータンク内のブレーキフルードの量を、 交換前と同じ量に調整して完了です。
エア抜きで手を抜くとヴェイパーロックが発生しやすくなって危険です。 気泡が完全にでなくなるまでしっかりとエア抜きを行いましょう。
このような逆流防止用の道具を使います。
ゴムホースの間に中継するだけです。
向きに注意して取り付けます。
アストロプロダクツで買ったこのツール場合、
矢印の方向に排油が流れるように取り付けます。
これをドレンボルトに取り付けます。 そしてドレンボルトを僅かに緩めます。 この微妙な加減が難しいところです。 緩めすぎれば大量にフルードが排出されます。 緩め方が足りないとなかなかフルードが排出されません。
運転席に座ってブレーキペダルを踏んだり、離したりを繰り返します。 そうしているうちに配管内のブレーキフルードが排出され、 エアも同時に抜けるという仕組みです。 しかし、ドレンボルトを緩めすぎるとフルードがどんどん減っていきます。 かと言って、緩めないとなかなかエアもフルードも抜けません。 微妙な加減が大切です。 緩める目安としては、ブレーキペダルを踏んだ時に踏みごたえがありつつも、 少しずつフルードが排出される程度です。
エア抜きが完了するまでポンピングをつづけます。 どうやって完了したことを知るのか? それは、ペダルにいつも通りの踏みごたえが戻ったらです。 何かふにゃふにゃしてるな…と思ったら、 エア抜きが不十分なのか、 ドレンボルトを緩めすぎてフルードの排出量が多いかのどちらかです。
二人で行えば気泡の有無でエア抜きの具合を確認できるのですが、 この方法の場合、ペダルを踏んだ感触で判断するしかありません。 従って、経験の少ない人にはお薦めできない方法だと思います。
これが今回使用するハンドポンプです。
8千円くらいで買った気がします。
説明した三つの方法の中で一番手軽ではないかと思います。
しかし、手が疲れます。かなり握力を要するでしょう。
また、少しフルードが飛び散ります。
ボディやブレーキや周囲に付着しないように注意が必要です。
ハンドポンプを組み立ててから、ホースをドレンボルトに差し込みます。 それからレバーを十数回握ってしっかりと負圧を発生させます。 そしてドレンボルトを緩めると勢い良くフルードが吸い出されていきます。 吸い出される勢いが弱い場合は負圧が足りないのかもしれません。
ただ、この方法もエア抜きの具合を目視で判断することができません。 私の勝手な判断ですが、 ブレーキの配管内のフルードを全部抜き取るくらいのつもりで、 エア抜きを行えば大丈夫だろうと思います。 当然ですが、本当にフルードを抜き取ってはエア抜きになりません。 リザーバータンク内のフルードが無くならないように常に気を付けておきましょう。
レバーを握るだけでエア抜きができてしまいます。 車内に乗り込んでブレーキペダルを操作する必要がありません。 ただし、踏みごたえで判断できない分注意が必要です。
エア抜きが完了したら車体を水平にし、 リザーバータンク内のブレーキフルードの量を調整します。 ブレーキフルード交換前と同じ量だけ新しいフルードを入れます。
ドレンボルトに付着したフルードを拭き取ります。 ドレンボルトを緩めすぎると、螺山を伝わってフルードが漏れてくるそうです。 また、ブレーキなどにも付着していないか確認しましょう。 ブレーキの効きが著しく悪くなったり、 塗装を冒したりします。
最後にしっかりとブレーキの効き具合をテストしておきましょう。 いきなりスピードを出したりせずに、 まずは極めて徐行した状態からしっかりテストしましょう。 ブレーキのフィーリング、ペダルを踏んだフィーリングに違和感を覚えたら、 作業にミスが無かったか確認しましょう。
とりあえず止まるけれど、ペダルの踏みごたえが少し無くなったかな? と思ったら要注意です。 ブレーキフルードが劣化している可能性、 エア抜きが不十分な可能性、 あるいはその他ブレーキ系のトラブルの可能性があります。 とりあえずは止まるかもしれません。 しかし、肝心なところでブレーキが効かなくなる危険性があります。 例えば山道の下りなど、ブレーキに負担のかかる状況下で起こります。
すぐに拭き取りましょう。中性洗剤等で綺麗に洗い流しましょう。 ブレーキフルードは塗装を冒します。 ただし、使用するブレーキフルードに水分を近づけるのは厳禁です。 作業には気を付けましょう。
制動力が下がって危険なので綺麗に拭き取りましょう。 慌てる必要はありませんが。中性洗剤の他、 ブレーキパーツクリーナー等が効果的でしょう。 ただし、塗装やゴムパーツにブレーキパーツクリーナーが付着しないように気を付けましょう。 ブレーキキャリパーの内部にもゴムパーツがあります。 ブレーキパーツクリーナーを吹き付けるようなことは止めましょう。