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買っちゃったよ、インプレッサ!

2006/12/23

見積りをもらうだけのはずが…

その日、私達がスバルのディーラーに向かったのは、 ただ参考までにインプレッサの見積りをもらうだけのつもりでした。 その数ヵ月前から私は車の購入を検討していました。 せっかく就職もしたんだし、次は新車が欲しいな〜なんて思いながら。 けれどいくら就職したとは言っても、入社して1年も経たない私には そんなに高い車は買えません。 どんなに目一杯頑張っても車両本体価格で300万円まで。 しかし私が昔から焦がれていたインプレッサ WRX STI spec.Cは 350万円近くもする車で、当初は買えるだなんて思いもしませんでした。

当初の私の購入候補に上がっていた車は、 スズキのスイフトスポーツ 150万円くらい。 マツダのロードスターRS 230万円くらい。 マツダのRX-8 typeS 280万円くらい。 2007年春登場予定の新型Civic TypeR 予想価格300万円弱。

私はジムカーナがしたかったのです。 免許をとってからしばらくはお山で楽しく遊んだりしていました。 車に乗ると95%近くはお山に向かっていました。 しかし、やはり公道では、狭くて一般車両の走っているお山では、 安全対策の十分にとられていない道では、 できることにも限りがありました。 そんな中何時しか私はジムカーナに興味を持つようになりました。 峠のようなタイトなコーナーを中心とした中低速コースで、 クラッシュのリスクも限りなく小さく、 比較的お金もかからないモータースポーツ、 それを本気でやってみようと思うようになりました。

そんな私が求める車はもちろん競技ベース車両として相応しいものでした。 街中での使い勝手や、快適性などは一切気にすることなく、 ただひたすらジムカーナで戦うことだけを意識した車探しを していました。 その中で候補に上がって来たのが先述の車達。 しかし、どれも私の心をときめかせるには少し魅力にかけました。 点数をつけるならどれも80点くらい。 TypeRは別としても、他はどれも公道での使用を意識したものだったからです。 スイフトスポーツは「スポーツ」とは言ってもやはり乗用車です。 ロードスターのRSは競技ベース車両に近いものでしたが、 エアコンが装備されている点や、エンジン性能、 デザインなどが少し気になるところでした。 RS-8もスポーツカーとは言え、やはり公道を走る車です。 もちろんどれも改造をすれば競技用にも使えますが。 しかし、限られた予算と選択肢の中からしか車は選べません。 とりあえずはそれらを候補として試乗をし、見積りをもらった上で 決定しようと思っていました。

そんな時に見付けてしまったんです。 ただなんとなく、買えないだろうと思いつつも 昔から憧れていたスバルのインプレッサのページを見ていたときでした。 specCの16インチ仕様車の存在は昔から知っていました。 しかし、私はそれを廉価版spec.Cとしか思ってはいませんでした。 けれど、改めてよ〜く見てみると、決してそうではないことがわかってきました。 17インチ仕様のspec.Cよりも更に40kgも軽い車重。 これは全WRXグレードの中でもっとも軽い車重です。 そして競技仕様には不要なエアコンがついていないこと、 パワーウィンドーも前席だけであること、 その他、競技に不要なものを省いて40kgもの軽量化を果たした 明らかなる競技ベース車両であるということに気づいたのです。 そして値段は305万円程度。これならひょっとすると… と思いスバルのディーラーに足を運んだのでした。

IMPREZA WRX STI A-Lineの試乗

インプレッサの試乗車があるディーラー、 スバルのサイトから探してみると、幸い家の近くに 1店だけありました。 IMPREZA WRX STI A-Lineの試乗車があるディーラーが。 早速店内に入ってみると 「何をお探しですか?」 とやや若そうなお兄さんが声をかけてくれました。 それで早速屋外に置いてあった試乗車を見せてもらいました。

やっぱりインプレッサはすごかったです。 ドアを開けた瞬間の音は私が今まで乗った車とは 明らかに違っていました。 シートはCivic Type R EP9のRECAROと比べると じゃっかんホールド性や迫力に欠けるような印象を浮けましたが、 A-Lineにはこれでも良いのかもしれません。 少なくとも、デザイン的には。 ただ、競技のようにハードに使うことを考えると、 このシートはどうなのかな?とも思いましたが、 しかし、16インチ仕様車にはこのシートはついていません。 明らかに交換を前提としていると思われるような 粗末なシートしかついていません。 そして試乗車に座り込み、クラッチを踏んでみると、 その重さに驚いてしまいました。 始めて乗るスポーツカー、まさかそんなにクラッチが重いものだとは 思いもしませんでした。正直、こんなに重くて私に満足に運転できるのかな? と心配になってしまうほどでした。 そこで一度車から降りドアを締めてみると、 その音からもやはりただ者ではないことが伝わってきそうでした。

このA-Lineもまた他のグレードと同じく3ナンバーサイズでした。 しかし実車を間近で見てみると、それほどの大きさを感じることもなく、 3ナンバーサイズとは思えないほどコンパクトに見えました。 前から見ても横から見ても3ナンバーサイズという割には コンパクトな印象をうけました。 レガシーが巨大に見えるほどコンパクトでした。 3ナンバーサイズとは言っても、 これなら何も気にならないなと思ってしまうほどでした。 そしてまたデザインも私が今まで抱いていたインプレッサに対する 偏見に反してなかなか魅力的なものでした。 私にはレガシーよりも魅力的に見えたくらいです。 インプレッサはすごいけれどデザインには多少の我慢が必要、 なんて偏見を私は抱いていました。 このA-LineはspecCとは違って、リアに巨大で派手なエアロパーツを 装備していない代わりに、小さなリップスポイラーが装備されています。 フロントはフォグランプがついている以外他のSTIと 変わらないようなエアロで武装されていましたが、 決して派手な印象は受けませんでした。 ただ、高速道路でバックミラーにそれが映れば 道を開ける必要があると言うことをドライバーに気づかせるくらいの効果は あるかもしれません。 アーバングレーメタリックというこの色もまた とても落ち着いた印象を与えるものでした。 外見を見た限りでは、ただ決して走ることばかりを 追求したグレードではないということが伝わってくるはずです。 競技をするような車ではなく、 レガシーよりも走ることを意識した ドライバーとその助手席の人のための車といった感じです。 子育てを終えた人が買うスポーツカー、と言えばぴったりかもしれません。

そうして車を眺めていると、営業マンさんが「試乗してみますか?」 と言ってくれました。私は正直一瞬躊躇ってしまいました。 280ps、43kgm、2LツインスクロールターボAWD、 そんな言葉が頭によぎった瞬間、私が乗っても大丈夫なんだろうかと 思わずにはいられませんでした。 試乗前にサインした紙に書いてあった「修理費負担」の文字が 私の不安を更に煽りました。 しかし、気づけば既に助手席に座り込んでいた連れに促されるまま 運転席に座り込み、ドライビングポジションを合わせていました。 あれ?ステアリングがこんなに近くて良いのかな?? などと疑問に思いつつも、営業マンさんが道路で車の流れを止めて 私を待っていてくれたので走り出すしかありませんでした。 始めての3ナンバー車に、久しぶりの右ハンドル車。 久しぶりのマニュアル、不安要素は沢山ありました。

重いクラッチを踏み込み、エンストさせないように アクセルを踏み込みながらそろりとクラッチを戻すと 難なく、静かに動き出しました。 交通量の多い道路にでて流れに乗ろうとアクセルを踏んでみても、 至って普通に加速してくれました。 さっきまで抱いていた不安が一瞬にして吹きとんでしまうほど、 街中でもとても扱いやすい車でした。 不意に飛び出すような加速をすることもなく、 急停止するほどの扱いに困るブレーキでもありませんでした。 壊さないように静かに走ろうという私の意志に忠実に走ってくれました。 しかしそれでいてもこの車はただの乗用車ではなく、 やはりSTIであると言うことがひしひしと伝わって来ました。 それは決して乗り心地が悪いと言っているわけではありません。 乗り心地はむしろ良いと言えるものでした。 もちろん高級車のそれと比較するようなものではありませんが、 決して不快なものを感じることはありませんでした。 音は適度に車内に伝わってくるものの、それはスポーツカーにはむしろ 必要と言える類のもので、耳障りなものではありませんでした。 そしてフルオートエアコン装備。 STIの運動性能でありながらこの快適性が確保されているのには驚きました。 内装にややチープさを感じさせるところはあったものの、 運転席周りに手抜きは感じられませんでした。

13:1のステアリングのギア比も決して扱いに困るような事はありませんでした。 交差点の徐行程度のスピードで曲がっても、やはりただ者ではないなと いう感じがしました。ノーズがすっとインを向くような、そんな感じでした。 ただ、低偏平ハイグリップタイヤを履いているせいなのか、 直進時でも若干ステアリングがとられる感覚がありました。 そして空いている道にでると、思いっきりアクセルを踏み込んでみました。 2速5000rpm程度まで。しゅぃ〜〜〜ん、という音が車内に伝わって来ました。 が、加速は決して荒々しいものではありませんでした。 280ps,43kgmの加速ってこの程度のものなの?と思ってしまうほどのものでした。 それは思ったほどの加速力ではなかったと言うよりも、 きっとそれだけ安心感のある車に仕上っていたと言うことでしょう。 続けて、そのままを6速まで加速をし右へ左へと斜線を変更して 60km/h程度で走っていたトラックを楽々と追い抜かし、 気がつけば100km/hほどのスピードがでていても、 スピードメータを見なければそれに気づかないほどの安定感がありました。 6速100km/hでは、騒音も振動も少なく、 むしろ静かに快適にクルージングできました。 おそらくそのときは2000rpm程度だったと思います。 スポーツカーとは言え、決して手に追えないような獰猛で荒々しい車ではなく、 普通に走ろうと思えば静かに大人しくゆったりと走れる車でした。 それでいながら、スポーティ感とやらを演出した車とは明らかに異なるもので、 その気になれば280ps,43kgmのハイパワーAWDが真価を発揮してるはずです。 そうそう、重かったはずのクラッチも走り出してみると ミートポイントがわかりやすく、特に不自由することはありませんでした。

IMPREZA WRX STI A-Line、 このデザイン、色、運動性能、それは一度実車を見て触って運転してみると、 カタログを見ているだけでは決してわからない発見があるはずです。 少なくとも、見積りをもらうだけだったはずの私の心を揺さぶり、 即日購入を決心させたほどのインパクトはありました。 A-Line、「ストイックに走りたいわけじゃない」と書いてあった一文に 納得させられる車でした。 その気になればとんでもなく速いのだけれど、 あえてゆったり走る事もこなしてくれる、そんな落ち着いた車でした。 スポーツカーを検討しているなら、是非一度見てみるべきでしょう。 この性能が350万円以下で買えるのはやはりお買い得だと思います。

spec.C 16インチ仕様車の購入

でもしかし、競技用車両を探している私にはA-Lineは適当な選択ではありません。 競技用にはspec.Cという相応しいグレードがあります。 その中でも更に競技用と言える16インチタイヤ使用車に目をつけていました。 17インチタイヤ仕様車よりもさらに競技向けで、 交渉次第では予算内に収まる可能性があるかもしれないと思ったからです。

とりあえず見積りをお願いしたら早速15万円の値引きが提示されました。 でも200万円程度のトヨタのMR-Sでさえ18万円の値引きをしてくれたのに、 300万円のインプレッサが15万円はちょっと少ないんじゃないのかな? と思ってしまいました。 そして今まで乗っていたホンダのシビック クーペ、平成6年式17万km走行車を 10万円で下取りしてくれるとも言っていました。 でも以前買い取り専門店で見積りを依頼したところ、 30万円ほどの値がついた車、それから1万kmほど走行距離が増えて、 多少傷が増えたものの、10万円程度の値ならまだつくはずなので、 特別嬉しい下取り価格だったわけでもないのですが。 とりあえず、諸費用込みで300万円以下になりませんか? と言ってみるものですね。 297万円まで値段が下がりました。 まぁとは言え、いくらなんでも今日成約って 急ぎ過ぎじゃないのかな??と思ったのですが、 どういうわけかせっかちな連れがせかすから… これだけの条件、自分ならすぐ成約する!保証人になるから! とか言われたので、とりあえずいったん家に帰って、 少しだけ冷静になってみてから買うことに決めました。 まぁ免許とった頃から憧れの車で、今までずっと欲しいな〜 と思い続けていた車なので、車の選択に迷いはありませんでした。 ただ、ひょっとしたらもう少し安くなる可能性があったかも… とは思いましたが。 まぁしかしなにはともあれ、買ってしまいました。 憧れのIMPREZA。しかもWRX STI spec.Cを。 これから夢にまで見たIMPREZAのある生活が始まるんです。 とりあえず、今は約1ヵ月後の納車を楽しみに待っているところです。

そう言えば、この手の車、特にインプレッサやランエボはとりわけ 任意保険の料率が高いと聞いていたので、 私には買っても維持できないなと諦めていたのですが、 保険の見積りをとってみると思ったほど高くなっていませんでした。 今まで5万円弱だった保険料が、同条件でインプレッサなら 7万円程度になりました。 この程度の値上がりで済むならと決断したわけです。 でもとりあえず任意保険は改めていろんなところで見積りをとってみる予定です。 近頃はいろんな保険がありますからね。 中には新車割引とかやっているところもあるので、 その辺の利用も考えて保険の見積りをとってみます。


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